清の乾隆帝(1735〜1795)が選定した燕京八景が、時代の変化と共に、その意義が薄れ、新たな選出が必要となってきたことを受けて、1986年に北京市が国内外からの一般投票で選出したのが、北京十六景です。
故宮・万里長城・頤和園・天壇公園・周口店・明陵が世界遺産に認定されており、北京十六景の内の七景(下記青字)に及んでいます。残りの九景も、得票数を見てもお解りのように、世界遺産に劣るものでは有りません。
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十六景一覧表
 
順位 スポット 景名 場所 得票数
1 天安門広場 天安麗日 東城区 26万8404
2 故宮 紫禁夕暉 東城区 26万8324
3 八達嶺長城 燕塞雄関 延慶県 24万4089
4 北海公園 白塔堆雲 西城区 22万8753
5 頤和園 頤和彗海 海淀区 22万6343
6 天壇公園 圜丘清音 崇文区 20万8507
7 香山 香山紅葉 海淀区 19万0654
8 十渡 十渡浮巒 房山区 16万2737
9 周口店 盤古遺火 房山区 14万7313
10 龍慶峡 幽峡流碧 延慶県 13万5564
11 大鐘寺 大鐘声遠 海淀区 13万4667
12 白龍潭 龍潭漱玉 密雲県 13万4048
13 明の十三陵 明陵落照 昌平県 12万7362
14 盧溝橋 盧溝獅醒 豊台区 12万6081
15 慕田峪長城 懐柔県 11万6396
16 大観園 紅楼大観 宣武区 11万5281

 

十六景詳細

「天安麗日」(天安門広場 )

 天安門広場は、世界で一番広い広場であり、北京市の中心にあります。北は天安門から南は正陽門まで、東西は歴史博物館から人民大会堂までで、総面積は44万平方メートルになります。百万人が一同に介することができます。この世界最大の広場で毎朝国旗を掲揚する儀式が行われます。
 天安門城は明朝の永楽年15年(1417年)に建てられた、たいへん威厳に満ちた、素晴らしい建物です。天安門は北京の中心として存在し、中国のシンボルです。

紫禁夕暉」(故宮)

  故宮は明,清朝の皇宮でした。またの名を紫禁城と言います。故宮は規模雄大、配置バランスが素晴らしく、色彩鮮やかな建築物です。72万平方メートルある敷地には中国に現存する最大、かつ最も完全な形で残った建築群があります。全部で大小9900あまりの部屋があり、総建築面積は15万平方メートル,周囲には10メートルの高さの城壁と、幅52メートルの濠がめぐらされています。故宮は中国古代建築物の芸術性の優秀な伝統と独特の風格を持ち、たいへん貴重な文化遺産です。

「燕塞雄関」(八達嶺長城)

 長城の長さは6000q(1里=500mで、全長は12,000里)、世界で最も古い偉大な建築物の一つです。長い歴史があり人類文明史の壮観として世界に認められています。また月から見える唯一の建造物です。八達嶺は万里の長城の重要な地点です。居庸関の前哨を担っています。居庸関と山海関と嘉裕関は長城の全体でも重要な城壁になっており、国家重点文物として保護されています。

「白塔堆雲」(北海公園)

 北海公園は、北京の内城の中心にあり、もともとは遼、金、元、明、清時代の皇帝の公園でした。中国の長い歴史の中でも規模が大きく、美しく配置された公園の1つです。総面積は68ヘクタールで、湖の面積は総面積の半分以上を占めます。

「頤和彗海」(頤和園)

 頤和園は、清麒園とも呼ばれ、清代皇帝の公園でした。北京市内から12qの西部に位置します。現存する最も規模が大きい公園です。公園の中には台閣、寺、長廊下、石橋、仏塔、石船など100ヶ所を越える民族の特徴を持った古典的な建築物や芸術品などがあります。他にも広大な昆明湖、雄大な万寿山、曲がりくねった小川など名所もあります。頤和園は昆明湖と万寿山という2つの風景区からできており、総面積は290ヘクタールです。そのうち湖の占める割合は総面積の4分の3にもなります。

「圜丘清音」(天壇公園)

 天壇公園は1420年に造成され、明・清代の皇帝がここで天を祀り豊作を祈る場所でした。総面積は273万平方メートルあり、現存する一番大きい祭祀建築群です。公園内には壁が二重になっており、南側は四角く、北側は丸くなっている場所があります、「天圓地方」と言われ、公園のシンボルです。

「香山紅葉」(香山)

 香山の総面積は160ha、香の竈の形に似ていることからその山の名前が付けられました。北京の有名な森林公園です。秋になると一面の紅葉で、火が燃えているかのように美しく見えます。200年以上の歴史があり、94,000本の樹が植えられています。毎年10月中旬から11月上旬までの1ヶ月前後が最も美しい季節です。

「十渡浮巒」(十渡)

 十渡は、北京の拒馬川の上流で、市内から100qの距離にあり、全長50q。東は千川口から西は大砂地まで、北は石人峰から南は筆架山までです。旅人は千川口から十渡村に到着するまで10回川を渡らなければならないことからこの名前がつきました。

「盤古遺火」(周口店)

 北京猿人と山頂洞人の化石発見地として有名で、北京から西南へ48q、房山周口店の龍骨山に位置します。1929年、古生物学者の斐文中が、ここで猿人の頭骨を発見して、世界に知られました。それから周口店は「猿人の家」と呼ばれるようになりました。山頂には8ヶ所の人類遺跡と動物化石の発見地があります。1929年から現在まで発見された25ヶ所の遺跡のほとんどは周口店の周辺でし

「幽峡流碧」(龍慶峡)

 龍慶峡は、市内から北西85qに位置し、塞外の雄大さもあれば、江南の美しさもあります。桂林の漓江と揚子江の三峡の美しさと並び小漓江、小三峡とも呼ばれています。龍慶峡の入口には「古城村」は、明清の時代には花園屯と呼ばれ、遼時代には肖太后の公園でした。古城川の源流は海タ山の東側にあり、多くの泉から流れ込むため、一年中、川は凍結しません。両岸には鎮山如来、将軍岩、金剛山、馬蹄潭、金剛寺遺跡などの奇岩・奇山があります。それらの影が川に映り、立つ波で変化するのを見て、人々が驚きの声をあげるので、またの名を「塞外一絶」とも言います。 

「大鐘声遠」(大鐘寺)

 大鐘寺は1733年、清代擁正帝の時に建てられ、元の名称は覚生寺といい、大鐘寺は俗称です。完全な状態で現存する清代の寺で、500年前に造られた鐘で有名になりました。世界中で一番長い歴史を持つことから「古鐘の王」と言われています。鐘の音は深く長く大きく良く通り、4050キロまで聞こえます。大殿の正面にある古い柏の木には、楡が接ぎ木されており、非常におもしろい景観です。

「龍潭漱玉」(白龍潭)

  白龍潭は北京の東の近郊にある古蹟です。延々と連なる山と深い森林と豊かな泉で有名です。白龍潭の全長は5キロです。花崗岩の割れ目に雨水がしみ込み、地下水になり、川になります。潭区の山には古い柏が密集し、変わった形の石が多く、特に有名な大きな岩が8つあります。

「明陵落照」(明の十三陵)

  北京はかつて五つの王朝の都でした。明陵は北京の西北約50キロの地点にあります。明の歴代16名の皇帝のうち13名がここに陵を造ったため、明の十三陵と呼ばれるようになりました。陵の周囲を山が囲み、陵がある場所は盆地となっており、自然に閉鎖された環境になっています。十三の陵は盆地の東、北、西の三面に配置され、それぞれ山が背景にあります。そのうち長陵は一番規模が大きく雄大で、一番早くに造られました。

「盧溝獅醒」(盧溝橋)(盧溝橋の獅子醒め)北京十六景

「盧溝暁月」燕京八景

 人々の間で「盧溝橋の獅子は数え切れない」と言われています。盧溝橋は北京の西南にあります。盧溝橋は金代に造られた800年の歴史がある北京最古の橋です。長さ266.5m、幅9.3m、全て白石で作られています。全部で11本の橋桁があり、橋のわきには、清の乾隆帝による石碑があり、「盧溝暁月」と記されています。「盧溝暁月」は金代からの燕京八景の1つです。

「慕田古堞」(慕田峪長城)

 慕田峪長城は、19865月より開放された新しい観光地です。北京から70キロで、西は居庸関と接し、東は古北口と接しています。万里の長城の中で一番良く保存された部分です。長さ2250メートルで狼煙台は22台あります。近辺の山は険しく、燕山の一部分です。自然環境が素晴らしく、木々がこんもり茂り、植物が山の斜面を70%以上覆い尽くし、せせらぎが流れ、空気は新鮮です。たくさんの木の中に百年以上生息している松が100本以上、300年以上の木も15本あります。また慕田峪村には鴛鴦松という油松の幹に馬尾松が接ぎ木されている、変わった松があります。

「紅楼大観」(大観園)

  中国の古典小説『紅楼夢』に出てくる大観園をベースにして造った公園です。二環路西南内側に在り、もともとは皇帝の農作園。1984年に作者が記述した通りに中国古典建築の技法と伝統的な造園技術の手法を用いて造園。総面積は12.5haで、建築面積は8,000平方メートル。水面の面積は24,000平方メートル、石積みの人工の山は6万立方メートルあります。庭園景色区は主に五つあり、自然景色区が三つ、仏寺景色区が一つ、御殿景色区が一つの構成になっています。

 

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